れすか句会
主題「鉄道」
主席 鈍行に決めて岬へ野水仙
(流山市)永田くみ子
次席 春待つや付箋をはさむ時刻表
(野田市)塩野谷慎吾
三席 冬鉄路あの世この世をもてなしぬ
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
【選評】
主席の句は短い俳句の中に、コロナ禍を抜けてのんびりと出かける、おそらく故郷へ向かう冬の「鉄道」の旅を上手く表現している。説明的でないのがいい。次席の句はこれもコロナ禍明けを望む「鉄道」の旅への想いを馳せている感じがよく伝わってくる。三席の句は晩年を生きる詠み手の姿を「冬鉄路」という言葉で象徴的に表した。「もてなしぬ」という言葉に軽みを感じさせていい。 選者 研生 英午
【募集】
3月の主題「下着」。「解熱剤赤の襦袢が吊ってあり 池田 澄子」2月27日(月)必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1?4?19?3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。