れすか句会
主題「戦火」
主席 戦火に焦げし本尊の背や夏の寺
(松戸市)菊岡 緋路
次席 夕木槿母の戦火を地に還す
(松戸市)飯島 昭子
三席 一夜明け戦火にひとつぬいぐるみ
(流山市)永田くみ子
【選評】
主席の句は戦火の焦げ跡がそのまま「本尊」に残っている。歳月を経ても「夏の寺」がさらに生々しさを伝えている。次席の句は「夕木槿」の季感と花の優しさで、亡き母の「戦火」世代と送り火を重ねている。三席の句は映像で見たのか、体験なのか、戦火の後の「ぬいぐるみ」が悲しみを伝えている。選者 研生 英午
【募集】
9月の主題「河」。「母も死に子も死に河が流れてゐた 高屋 窓秋」8月26日(金)必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。