れすか句会
主題「旅」
主席 万緑やバイク一台分の旅
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
次席 寒梅や日毎ふくらむ地図の旅
(松戸市)飯島 昭子
三席 ゆで卵窓辺に二つ春の旅
(我孫子市)本澤 典子
【選評】
主席の句は「バイク一台分」という表現がいい。「万緑」は夏の季語だが、力強い自然の緑をからだ全身に浴して、一人旅を際立たせている。次席の句は自宅の庭にある「寒梅」を詠んだ。徐々に膨らんでくる蕾が春の旅へ誘う。「ふくらむ」がひらがな表記なのもいい。それはコロナ禍あけを期待しつつ見る「地図の旅」でもある。三席の句はユーモアさえ感じさせる晩年の夫婦の旅だろう。二人で青春を思い出している「旅」だろう。
選者 研生 英午
【募集】
4月の主題「夕暮れ」。「どこからか母きて坐る日ぐれどき 津沢マサ子」3月25日㈮必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1-―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。