れすか句会
主題「青年」
主席 青年に出合へぬ村の柿たわわ
(白井市)中宮 順子
次席 青年も痩せてゐるなり一葉忌
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
三席 青年の六畳一間冬の夜
(野田市)鈴木 弘子
【選評】
主席の句は過疎化してしまった村と「柿たわわ」を取り合わせつつ、地方の村の寂しさと豊かな自然を持つ村の現状をうまく表した。いささか社会批評も含んでいよう。次席の句は暮らしと書くことの両立に悩みつつ、夭逝した「一葉」に「青年」を重ねている。三席の句は誰もが「青年」期に経験したであろう「六畳一間」の暮らしを「冬の夜」に見立てて、季感とともに表している。 選者 研生 英午
【募集】
1月の主題「自転車」。「自転車のどこに置いても陽のあたり 榎木 輝男」12月27日(月)必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。