れすか句会
主題「こだま」
主席 山峡のこだま吸ひ込み夏の川
(柏市)長堀 慎治
次席 新緑に染まりて帰るこだまかな
(野田市)春山 武雄
三席 瀑音のこだまとなれる山河かな
(柏市)逸見 真三
【選評】
主席の句は、「夏の川」の勢いと「こだま」が呼応して、壮大な自然を詠んだ句となっている。次席の句は「新緑」の瑞々しさと「こだま」の澄み渡った感じが和して、初夏の季感を上手く表している。三席の句は「瀑音のこだま」が「山河」の奥深さと広がりを表している。いずれの句も自然を捉えて、スケールの大きな句を詠んでいる。
【募集】
7月の主題「石」。「抛りたい石がいつまでも掌の中にある 岩切 東籬」6月25日㈮必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。