れすか句会
主題「面」
主席 三面は雪野へ開き神楽舞ふ
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
次席 鬼の面とろとろとける日向ぼこ
(白井市)中宮 順子
三席 それぞれの面をはずしてねむる夜
(柏市)松丸 理加子
【選評】
主席の「三面は」の句は里神楽だろうか。舞台の「三面」が「雪野」へ向かって「開き」という詠みがいい。土の匂いがする「神楽」のダイナミズムを感じさせる。次席の「鬼の面」の句は新春の縁側の情景だろう。「とろとろとける」としたひらがな表記が上手い。三席の「それぞれの」の句は散文的な文体だが、人格が「面」だとすれば、暮れから正月にかけて、それらから解放される感じがうまく表現されている。
【募集】
2月の主題「産声」。「産声の途方に暮れていたるなり 池田 澄子」1月27日㈬必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。