れすか句会
主題「生涯」
主席 病む事も生涯の華大枯野
(我孫子市)小林 菊江
次席 呱呱の声へ生涯の夢秋日和
(流山市)野口 雅子
三席 踊らんか尽きるまで冬薔薇真紅
(流山市)鳥取 芳子
【選評】
主席の「病む事も」の句は詠み手の最晩年の心境を詠んだ句だろう。「病む事」を「華」と思える「生涯」は素晴らしい。次席の「呱呱の声へ」の句はこの句も詠み手の最晩年の句だろう。孫と思われる「 呱呱の声へ」詠み手の「生涯の夢」を託す転生とすら思わせる爽やかさを感じさせる。三席の「踊らんか」の句は立ち枯れて行く「冬薔薇」の「真紅」の鮮やかさが際立つ。
【募集】
1月の主題「面」。「行列の一人は被る人の面 倉坂鬼一郎」12月25日(金)必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。