れすか句会
主題「基地」
主席 還らざる少年の基地鳥渡る
(野田市)鈴木 弘子
次席 秘密基地ありし裏山の忘花
(鎌ケ谷市)梅渓 由美子
三席 地を叩く飛べぬ蝉あり基地の中
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
【選評】
主席の「還らざる」の句は自ら志願して南洋の海に散った少年たちだろう。毎年渡る鳥は彼らに対比されて、かつ魂の化身でもあろうか。次席の「秘密基地」の句は晩年に「忘花」のごとく咲く幼年への追慕だろうか。三席の「地を叩く」の句は強い反戦への意志が感じられる。
【募集】
12月の主題「生涯」。「生涯をさがしものして水明り 鳴戸 奈菜」11月27日㈮必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。