れすか句会
主題「赤子」
主席 夏蝶ののぞきに来たる乳母車
(松戸市)夢野 うらら
次席
次席 大あくび嬰児の癖毛昼寝覚め
(我孫子市)八川 信也
三席
三席 嬰の瞳の中の宇宙や夏の星
(白井市)中宮 順子
【選評】
主席の「夏蝶の」の句は、思わず「夏蝶」まで「のぞきに来たる」、「乳母車」の中の赤子の無垢な表情を「のぞきに来たる」という言葉の斡旋でうまく表している。次席の「大あくび」の句は夏座敷の「嬰児」の自由で気ままな容態をうまく詠んでいる。「昼寝覚め」の送りの「め」はいらない。三席の句は「嬰」の澄んだ「瞳」を「夏の星」に見立てて素直に詠んでいる。「嬰」の無限の可能性を感じさせる広がりのある句だ。
【募集】
8月の主題「死」。「銀髪のそのことごとくきらめく死八木 三日女」7月27日㈪必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。