れすか句会
主題「草原」
主席 草原を褥に寝釈迦夏の雲
(白井市)中宮 順子
次席
次席 大草原ほたほたも乘る家族旅
(鎌ケ谷市)森田 昭代
三席
三席 霧草原隠し忘れの馬の足
(柏市)松丸 理加子
【選評】
主席の「草原を」の句は「夏の雲」を「寝釈迦」に見立てて、「草原」のゆったり、広々とした様を詠んだ。次席の「大草原」の句は明るく楽しい声が響く「家族旅」と「大草原」を取り合わせた。「ほたほた」という言葉の斡旋がほっこりとした「家族旅」の暖かさとゆったりと広がりを持つ「大草原」の合わせをうまく表している。三席の「霧草原」の句は鬱とした自然現象に対して、「馬の足」を残すことで、おかしみさえも感じさせてくれる。「足」は「脚」の方がよかったかもしれない。
【募集】
7月の主題「赤子」。「乱の夜の嬰児静かに星を統ぶ須藤 徹」6月26日㈮必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1―4―19―3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。