奥山恵さんおススメの本
児童書店店主・「日本児童文学」編集長奥山恵さんオススメの
今月の3冊
ふゆのあとにははるがきます石井睦美 文/あべ弘士 絵/アリス館/1,650円
ゆきむしが飛んで雪が降りだして、冬の間はひとも動物たちも深い雪の中でそれぞれに工夫しながら過ごします。そして春の気配が! 豊かな色で冬の生活と春の喜びを描く絵本。(小学校低学年から)
ぼくは、ういてる。 なかがわちひろ 作/のら書店/1,650円
時々20~30㌢くらい浮いてしまう「ぼく」。笑われたり、おいていかれたりもするけれど、じつはおもしろいことや素敵な出会いもいろいろ。さし絵のあちこちにも発見がある絵童話。(小学校中学年から)
だれもみえない教室で工藤純子 作/講談社/1,540円
学校での「いじめ」の現実を、何人かの子どもの視点で描く物語。あやまれば仲直りと思っている単純な大人たちに対して、複雑にからみあう子どもたちの本音。問題提起の一冊です。(小学校高学年から)