奥山恵さんおススメの本
児童書店店主・「日本児童文学」編集長奥山恵さんオススメの
今月の3冊
『あたしが乗った列車は進む』 ポール・モーシャー 作/今井ちひろ 絵 代田亜香子 訳/鈴木出版/1,760円
家族を亡くし、ロサンゼルスからシカゴまでの長距離列車で、遠縁のおじのもとへ向かう「あたし」。その数日間の列車の旅を描いた長編物語。個性的な乗員や乗客との出会いに、癒され前を向いていく姿が印象的です。(小学校高学年から)
『せっしゃ、なべぶぎょうでこざる!』しめのゆき 作/大串ゆうじ 絵/ポプラ社/1,100円
「ぼく」の家族は食べものの好みがバラバラ。そんな6人家族のところに現れたのはサムライ姿の鍋の精「なべぶぎょう」。作ってみたくなる4種の鍋が楽しい一冊。(小学校低学年から)
『こんこんさまにさしあげそうろう』森はな 作/梶山俊夫 絵/PHP研究所/1,282円
雪の日が続く厳しい寒さの中、子ギツネが泣いてもかあさんギツネはなかなか食べものを得ることができません。そんな季節の動物たちに食べものを捧げる「野施行」の行事をやさしく描いた絵本。(幼年から)