奥山恵さんおススメの本
児童書店店主・「日本児童文学」編集長奥山恵さんオススメの
今月の3冊
『はっぱのてがみ』西沢杏子 文/山口まさよし 絵子どもの未来社
春になって冬眠からさめたクマののんきーは元気いっぱい。ところが、うさぎのぴょんぴょんの耳が折れてしまったと、いのぶうは心配します。森のみんなと、コノハズクのぶっぽうそうに相談に行くと……。表情豊かな動物たちの姿がいきいきと楽しい絵本。(幼年から)
『エルマーのぼうけん』R・S・ガネット 作/R・C・ガネット 絵 渡辺茂男 訳 福音館書店
どうぶつ島に囚われている竜の子どもを、エルマーが助けにいく冒険物語の名作。とら、ライオン、ゴリラ、わにといった猛獣たちを、ガムやキャンデー、くしや虫めがねなどの身近なアイテムでどうやってやっつけるかが見ものです。続編2冊もおすすめ。(小学校低学年から)
『拝啓パンクスノットデッドさま』石川宏千花 作/くもん出版
お金だけおいて帰らない母親の代わりに、弟の右哉と暮らしてきた高校生の晴己。兄弟は、何かと面倒を見てくれる近所のしんちゃんが教えてくれた昔のパンクを心の支えに生きている。天真爛漫な弟に振り回されつつ、バンドを組むために奔走する青春音楽小説。(中学生から)