朝日新聞柏支局長のコラム
ばたばたのダブル選
次期衆院選が10月19日公示、31日投開票と決まった。31日告示、11月7日投開票の予定だった柏市長選は衆院選に合わせ、24日告示、31日投開票と前倒しになった。同様の効率化は前回の市長選でもあり、投開票日が3週間前倒しになった。
ただ、市選挙管理委員会がにらんでいた衆院選の投開票日は、もう少し先の11月だった。市長選候補者のポスター掲示場を作れないままダブル選に備えていたところ、岸田首相の記者会見で10月だと分かり、担当者は仰天。「10月はないだろうと考えていたら、10月になった」。掲示場づくりは、業者に無理を承知で「なんとかやってください」となった。
ダブル選はスケジュールの再調整が大変だが、経費を減らせる。柏市と同様に衆院選に合わせて市長選の日程を変更した川崎市では、投開票作業の人員減により、経費が約1億円少なくなると試算。コロナ禍で、有権者の外出機会を減らすことにもつながるとした。
こうした中、ばたばたになる準備や、経費のことの他に、柏市選管の担当者が気にしていることがある。10月31日に入っていた公共施設の予約について、投開票日に使う場所では、利用者にキャンセルしてもらうこともあるからだ。「心苦しいです」。担当者は、そう話していた。
朝日新聞柏支局長 石原剛文
ただ、市選挙管理委員会がにらんでいた衆院選の投開票日は、もう少し先の11月だった。市長選候補者のポスター掲示場を作れないままダブル選に備えていたところ、岸田首相の記者会見で10月だと分かり、担当者は仰天。「10月はないだろうと考えていたら、10月になった」。掲示場づくりは、業者に無理を承知で「なんとかやってください」となった。
ダブル選はスケジュールの再調整が大変だが、経費を減らせる。柏市と同様に衆院選に合わせて市長選の日程を変更した川崎市では、投開票作業の人員減により、経費が約1億円少なくなると試算。コロナ禍で、有権者の外出機会を減らすことにもつながるとした。
こうした中、ばたばたになる準備や、経費のことの他に、柏市選管の担当者が気にしていることがある。10月31日に入っていた公共施設の予約について、投開票日に使う場所では、利用者にキャンセルしてもらうこともあるからだ。「心苦しいです」。担当者は、そう話していた。
朝日新聞柏支局長 石原剛文