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最終節 湘南に敗れ今季7位
大谷選手20年間ありがとう

  明治安田生命J1リーグの最終節、柏レイソルは11月5日、ホームに湘南ベルマーレを迎え、1―2で惜敗。今季は13勝13敗8分第7位の成績で終了した。
 この日、秋晴れの日立台、スタンドを黄色に染めた満員のサポーターの前でミスターレイソル、大谷秀和選手が20年のプロ生活に別れを告げた。DF染谷悠太選手も引退した。
 最終戦後、両選手の引退セレモニーが行われ、スタジアムが万雷の拍手で包まれた。地元流山市の初石少年SCでサッカーを始めた大谷選手は、中学1年からレイソルの育成組織に加入し、2003年にトップチ ームに昇格。アカデミー時代を含めると26年の月日を日立台で過ごした。08年に23歳の若さで主将に抜擢され、11年のJ1制覇、12年天皇杯、13年ナビスコ杯(現ルヴァン杯)優勝という国内主要タイトルの獲得に大きく貢献。クラブワールドカップでは、ACLでベスト4に入り、「柏から世界へ」と、大きな夢に前進した。
 セレモニーでは「20年間この日立台でプレーできたこと幸せでした。みなさんの声援が苦しい時でもあと一歩踏み出せ、勝利に導いてくれた。熱く温かいサポ ートがあったからです」と挨拶した。来季からは指導者としてレイソルを支える。
 同じく指導者の道を目指すという染谷選手は、京都サンガF.C.、セレッソ大阪を経て19年に加入。引退セレモニーでは思いがこみ上げ、涙声で「みなさんのために絶対勝つ、勝ちたいとこんなにも思ったのは初めてでした」とサポーターへ感謝を述べた。

  

追悼 元レイソル工藤選手急逝
献花台に悼む長い列

  元柏レイソルFWで日本代表でも活躍した工藤壮人選手が10月21日、32歳の若さで病気のため死去した。J3テゲバジャーロ宮崎で活躍中だった。
 2000年に小学4年でレイソルの育成組織に入り、09年トップチームに昇格。11年にはJ1リーグで7得点しリーグ制覇に貢献。13年、ヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)の決勝で優勝を決めるゴールを挙げMVPを受賞した。同年、日本代表に選ばれ、国際Aマッチ4試合で2得点した。J1リーグでの56得点はレイソル史上最多。最終戦で日立台のピッチ横に献花台が設けられ、献花する人の列が続いた。

  

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