われら太陽王
柏レイソル 上位へ猛チャージ
ルヴァンカップ8強進出
J1リーグ再開後、3連敗と苦しんだ柏レイソルが見事復活。8月5日のルヴァンカップの勝利と合わせて公式戦5連勝と、常勝軍団の面目躍如。連敗中にネルシーニョ監督が「再開後のシーズン序盤は困難に直面するだろうと見ており想定内」と分析した通り、苦しんだ試合を乗り越え、上位に浮上した。
復活への分岐点となったJ1リーグ第5節、ホームでの湘南ベルマーレ戦は、新加入のMF神谷優太、レイソルアカデミーで育ち、ロアッソ熊本などで力をつけ戻ってきた仲間隼斗らが躍動。3―2と勝利した。
昨季得点を量産したFWオルンガも絶好調。若き太陽王との相性も良く前半19分、神谷のアシストで先制ゴールを決めた。試合後、育ててもらったチームでの初ゴールを決めた仲間選手は「日立台で観客がいる中でプレーできる喜びというのはものすごいことだと感じた」と話した。
続くアウェー浦和レッズ戦でも4―0の大量リードで圧勝。ホームベガルタ仙台戦でも5―1と大勝。ハットトリックを達成したFWオルンガは「これからも徐々に調子を上げて、もっとハットトリックを決めたい。もっとサポーターの皆さんに喜んでもらえるように頑張りたい」と闘志満々だ。この日の観客2500人の大きな拍手が日立台のスタジアムに響いた。
YBCルヴァン・カップグループステージ第2節はホームに湘南を迎え、1―0で勝利。他チームの結果により8強進出が決まった。
試合後、ネルシーニョ監督は「途中交代した選手がゲームの流れを変えることなくスムーズに入っていたり、ケガ人が出た時もその代わりに入る選手がいいコンディションを保っている。これまで出場機会がなかった選手がしっかりと結果を出してくれた。それは非常にポジティブだと思う」と話した。今季はタイトなスケジュールなことから「総力戦」と位置付けているネルシーニョ監督。大胆に選手起用を行い、選手もそれに応えて奮起し上位へ猛チャージだ。
タイトな試合が続く
リーグ戦第10節、15日に行われたセレッソ大阪戦は、1―3で公式戦8試合ぶりの黒星。シュート数はレイソルが19本に対し、セレッソは6本。ゲーム支配率も大きく上回ったものの、好調オルンガを封じるセレッソの巧みな戦術に完敗。終了間際にオルンガのゴールで一矢報い、次につなげた。ネルシーニョ監督は「内容自体は悪くなかったので、良い結果が出てもおかしくなかったんじゃないかと思う」と前を向いた。