今月の主題「生きる」
首席 密航の生きなむと漕ぐ冬の海 (流山市)大石 優
次席 生きるとは未完の旅か雁渡る (松戸市)飯島 昭子
三席 名を付けて生きる始まり人、犬も (柏市)松丸 理加子
選評
首席の「密航の」句は、綺麗事だけでは済まない生の有様を「密航」と詠んだ。「冬の海」は厳しい人生の見立てだろう。荒波を「漕ぐ」姿が浮かんでくるようだ。次席の「生きる」の句は、完成することのない人生を「未完の旅」と詠んだ。それ故「雁」は毎年「渡」ってくる。三席の「名を付けて」の句は、生きる世の関係論を「名を付けて」と詠んだ。確かに、誰かから「名」を呼ばれて、生き物の存在は喚起される。 選者 研生英午(みがきえいご)
募集
11月の主題は「楽器」「荒星や毛布にくるむサキソフォン 摂津幸彦」10月27日㈫消印有効。投句はお一人、葉書で3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。

