(月刊太陽王)進化の証、レイソル首位浮上 監督「ここからが重要」 久保、初代表の力みせた

決勝点をあげて喜ぶ久保藤次郎(左)と、アシストした小屋松知哉=FC東京戦

 柏レイソルが、首位に躍り出た。7月5日のホーム・日立台でのFC東京戦。2日後に開幕する東アジアE―1サッカー選手権の日本代表に初選出されたMF久保藤次郎のゴールで、勝利を手にした。この日、首位の鹿島アントラーズが敗れ、後半戦の開始早々、レイソルが首位に浮上した。
 シーズン前半を4位で折り返したレイソルは、後半戦も2勝1分と負けなしのまま、FC東京戦に臨んだ。試合は前半、FC東京に主導権を握られたが、気温30度のピッチでの戦いに、先に体力を削られたのはFC東京だった。
 後半に入ると、流れはレイソルへ。左サイドのDF小屋松知哉は、相手守備陣にスペースができ始めたのを見逃さなかった。前半から、右サイドの久保がゴール前へ入ってきているのも見えていた。久保も「相手の前に入ったら、(小屋松が)あげてくれる」と信じていた。そして後半28分。ドリブルで切り込んだ小屋松がクロスをあげると、「それまで我慢していた」久保が一気に前に飛び出した。「(頭で)合わせるだけだった」というボールは、ゴールネットを大きく揺らした。
 同じ時間帯に試合のあった鹿島は、川崎フロンターレに1―2で逆転負け。首位に立ったことにロドリゲス監督は「我々は、常に首位に立つことを目指して戦ってきた。ここから首位の座を譲ることなく、1試合1試合、すばらしいパフォーマンスを表現し、戦い続けることが重要だ」と、気を引き締めた。
 7~16日のE―1選手権の代表には、久保のほか、DF古賀太陽、FW垣田裕暉、FW細谷真大も加わった。4人の帰国後、20日にはシーズンを左右する鹿島との上位対決を迎える。
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 FC東京戦の試合前には、明治安田生命がサッカー教室と「シャレン!で献血」(献血会)、健康測定会を開き、60人が献血に協力した。

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