今年の夏も平年より暑いぞ 熱中症対策、柏市で官民学が連携

アメダスのある我孫子市の真夏日日数の推移を説明する銚子地方気象台の担当者=柏市

 柏市で5月13日、官民学による熱中症対策連携会議が開かれた。市などが主催し、市内の大型商業施設やスポーツチーム、千葉大などが参加、それぞれの熱中症対策について情報交換した。市は、熱中症による救急搬送者数を減らしていきたい、としている。

 会議に参加した銚子地方気象台の担当者によると、今年6~8月の関東甲信越地方の平均気温は、平年より高くなる見込みという。気象庁のアメダスがある我孫子市のデータでは、昨年の6、7、8月の月平均気温は24.3度、27.9度、28.5度で、平年値よりそれぞれ3.1度、2.8度、1.9度高くなっている。担当者は「暑くなる前から、運動などで体を暑さに慣らす暑熱順化をしておくことが必要」と話した。

 市消防局は、過去5年間の熱中症による救急搬送状況を報告。2021年に161人だったものが、22年に269人、23年に275人、24年に291人と増え、25年は281人と減ったものの、依然として高い水準であることが伝えられた。年代別にみると、ほぼ半数が高齢者で、性別では男性が多く、発生場所は自宅が33%~41%と最も多かった。自宅でエアコンをつけないで体調も崩すケースがあったという。同局は「高齢者は厚さを感じにくく、厚着をして熱が体内にこもりやすい。また水分摂取についても『お茶を飲んでいるから大丈夫』という人がいるが、お茶よりスポーツドリンクを飲むよう指導している」と説明した。

 各商業施設は「水分補給の意識を高めてもらうポップを掲示する」「屋内遊び場を充実する」「気温が28度を越える日には風除室の自動扉を閉じ、手動扉だけにする」「バーゲン期には従業員にドリンクを配布する」などの取り組みを報告。柏レイソルは、スタジアムにミスト扇風機や気化式冷風機を設置したり、日影で飲食できる大型テントを設置したりする取り組みを紹介した。

 柏市環境部の稲荷田修一部長は「様々な事業者や団体の取り組みを共有し、横の連携をつくることで、熱中症対策をさらに進めていきたい」と話していた。同市は熱中症特別警戒アラートが発表された時に市民が利用する「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」として、119施設を指定しているが、昨年からは特別警戒アラートが出る前から暑さから避難する一時的休憩場所として、88施設を「クールスポット」に指定、4月22日から10月21日まで使ってもらえるようにしている。

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