パリ・パラ車いすラグビー悲願の金 羽賀選手 出身の松戸に凱旋

本郷谷・松戸市長(左から2番目)に金メダルの報告をする羽賀選手(右から2番目)

 パリ・パラリンピックの車いすラグビーに出場し、悲願の金メダルを手にした羽賀理之選手が9月25日、出身の松戸市役所を妻の真以子さんと訪れ、本郷谷健次市長にパリでの快挙を報告した。
 羽賀選手はリオ、東京の大会にも日本代表として出場したが、いずれも銅メダルと悔しい思いをしてきた。パリ大会前に本郷谷市長と「金メダルを持って凱旋しますと約束した。半分は自信で、半分は自分を鼓舞するための言葉でした。悲願の金を持って帰ることができて嬉しい 」と安堵し、「獲得できたのもみなさんの応援のおかげです」と感謝した。
 豊富な運動量が持ち味で、攻守のバランスがとれたプレーでチームを支えている羽賀選手は、準決勝のオーストラリア戦が印象に残ると話した。「リードされている時、自分たちがやってきたことを最後まで信じ続けた」と振り返り、「頑張って自分の目標に向かっていれば手に届く。たとえ失敗しても無駄にはならない。また次の目標を見つけて励んでほしい」と子どもたちへエールを送った。オーストラリア戦は52対51と大接戦を制し1点差で逃げ切った。決勝のアメリカ戦は48対41で見事、日本に初めての金メダルを持ち帰った。
 羽賀選手は松戸三中を卒業後、専修大学松戸高校に進学。その後、専門学校に通っていた時の交通事故の影響で頸椎を損傷し車いすでの生活となった。
 2016年のリオ五輪で銅メダルを獲得した際、その活躍が認められ、松戸市民栄誉賞を授与された羽賀選手。それ以前から応援してきたという本郷谷市長は「ついにやった! との気持ち。これまでの努力が報われましたね。おめでとうございます」と目を細めた。

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