
8月に東京都で開かれた関東中学校陸上競技大会の男子800メートルで、1分55秒17の大会新記録をマークして2位となり、千葉県中学記録を31年ぶりに更新した。今年度全国ランキング3位の好記録だ。
同月に福井県であった全国中学校陸上競技選手権大会では、1分57秒81で4位に入った。メダルには届かなかったものの、「自分のなかでは最高のパフォーマンスを発揮できたと思っています」と笑顔で話す。
陸上を始めたのは小学4年。「運動会でリレーのメンバーに選ばれたくて」柏市内のスポーツクラブに入り、6年生まで在籍した。
中学の部活動も陸上を選んだ。大会では1500メートルに出場したが、目立った成績は残せなかった。
2年生の5月。顧問の小曽根正紘先生から「スピードがあるんだから、800メートルをやってみないか」と声をかけられ、挑戦することにした。
2か月後の千葉県通信陸上。初めて出場した県大会でいきなり2分を切る1分58秒68で3位に入り、飛躍のきっかけとなった。3年生の同大会では、1分57秒26で優勝。関東大会での快挙につなげた。
父親の悟さんは元プロボクサー。「あこがれているし、父のように上をめざしたい」と思っている。
伸び盛りの14歳は「インターハイでメダルを取りたい」「大学では箱根駅伝を走りたい」「いずれは日本代表として世界で戦える選手になりたい」。夢はふくらむばかりだ。