(Dr.飯島のスポーツ医学Q&A)アキレス腱断裂

●春先は特に要注意!

Q. 先日娘とテニスをしていてアキレス腱を切ってしまいました。治療法などについて教えて下さい。(44歳・女性)

A. 暖かくなり、スポーツを始める春はアキレス腱断裂が増える傾向にあります。今回はアキレス腱断裂についてお話ししましょう。

 蹴りや着地などで腓腹筋(ふくらはぎ)が急に収縮するとアキレス腱が伸ばされ断裂します。患者さんはバチンという断裂音を自覚し、「誰かに蹴られたような感じがした」といいます。断裂音は周りの人にも聞こえることがあり、症状はアキレス腱の痛みとへこみを認めます。アキレス腱を断裂しても足首は動かせるので、「動くので切れていない」と自己判断するのは大変危険です。

 治療はギプス固定と手術の方法がありますが、医療機関によって考え方が違うと思いますので、よく情報を得たほうがよいでしょう。どちらにしてもメリット・デメリットはあります。私の考えは、レクリエーションレベルのスポーツ愛好家で仕事や家事のために入院ができない場合は、ギプス固定による治療をおすすめします。それ以上のレベルでスポーツをしている選手などの場合は、再断裂のリスクや筋力の回復の遅れなどを考えると手術をした方がよいでしょう。

 ギプス固定の場合、固定期間は8週間と長く、6カ月でジョギング、7カ月でトレーニングを開始し、8カ月で完全に復帰します。一方、手術をした場合の入院は1週間くらいで、ギプスは3週間ではずしリハビリを開始します。10週でジョギング、3カ月でトレーニング、5カ月で完全復帰となります。

 これはあくまでも私のプランです。また、断裂前のアキレス腱痛は、約30%の方に見られるので、アキレス腱痛のある方は、運動の前後に充分なストレッチなどを行うことで予防できるでしょう。

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