東葛5市でも外国人急増 松戸、野田、我孫子で日本人減少 住民基本台帳人口

 東葛地区でも日本人の人口が3市で減少に転じるなか、外国人の人口が急増している傾向が、総務省が8月6日に発表した、「住民基本台帳に基づく人口」データで分かった。今年1月1日時点で、日本人人口が前年比で減少したのが松戸、野田、我孫子の3市だったのに対し、外国人人口は東葛5市で、前年比11~27%増となった。松戸、我孫子両市は、日本人人口の減少分を外国人人口の増加分が上回り、人口総計では前年比増となった。
 総務省の発表によると、全国の日本人人口は前年より90万8574人(0.75%)減で、1968年の調査開始以来、最大の減少。一方で、外国人人口は35万4089人(10.65%)増え、3年連続で10%超の増加となった。
 東葛5市のデータをみると、人口総数は松戸市で50万人を超え、柏市、流山市、我孫子市も増加。野田市は減少している。前年比の増加率が最も大きいのは流山市で0.87%だった。このうち、日本人人口をみると、松戸、野田、我孫子3市で減少し、減少率が最も大きいのは野田市の0.61%だった。外国人人口は5市とも増加し、特に我孫子市は27.17%増と大きく伸びていた。

 外国人人口は、新型コロナの影響で2021、22年に一時減少したものの、その後急速に回復。10年前と比較すると、5市とも2倍以上になっており、特に野田市では2.85倍となった。
 人口総数が最も多い松戸市の場合、過去10年、21、22年を除くと微増が続き、今年1月1日時点で初めて50万人を超えた。このうち日本人人口は21年の48万1274人をピークに、毎年1000人前後、減少している。一方で、コロナ禍の影響から脱した23年から、外国人人口が再び増加。今年1月1日時点では前年比3456人、17.13%増となり、日本人人口の減少分を上回った。
 急速に外国人人口が増えるなか、我孫子市では日本語学校と市、JR東日本が協力して、外国人学生向けにゴミ捨てや電車時のマナーを学ぶ講座を開くなどの動きも出ている。

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