里山、守って癒されて 流山、市民が「マイモリ」

「マイモリ」で作業をする参加者たち=流山市

 里山の縁から、階段状の小道をゆるりと登る。鳥の鳴き声を聞きながら、緑のトンネルを抜ける。そこで出迎えてくれるのが、「マイモリ」だ。日常のストレスから解放され、本来の自分を取り戻す居場所。
 TX流山おおたかの森駅から南へ約1・5㌔。里山が点状に連なり、谷津に農地が広がる。流山市の古間木地区。その一角にある林で月に1回、市民が林を元気にしようと、「環境再生医」の指導のもと、土の中の環境改善ワークショップに汗を流す。作業の後は、のんびりハンモックに揺られたり、「森のライブラリー」の本を読んだり。昨年6月から始まった「マイモリプロジェクト」は、「森に癒され、森を知り、森を守る」ことを目指す。
 主催は市民団体の「ソーシャル・グリーン・プロジェクツ・イン・流山」。伊藤奈未代表は「緑がたくさんある」と流山に移り住んだが、開発が進み、緑が減る様子を目の当たりにしてきた。緑を求める人はたくさんいる。一方で、地権者は維持管理の大変さに困っている。「森を持っている人をみんなで支え、残す方法はないか」。同じ思いの仲間が集まり、地権者の協力を得て、「マイモリ」が始まった。
 試行錯誤を重ねながらの取り組みだが、リピーターの参加者も多い。スピード社会の現代。伊藤さんは 「森の中でありのままの自分のペースを取り戻してみては」と呼びかける。
 次回イベントは4月25日。4月からの参加費(森林管理費・保険費含む)は、土中環境改善ワークショップが大人2000円、子供500円、未就学児無料。マイモリで自由に過ごす「里山のリビング」は大人1000円、子供500円、未就学児200円。複数メニューや複数人数の場合に割引あり。申し込みはWEBで。問い合わせはメール(sgp.nagareyama@gmail.com)で。

29日に里山シンポ 保全へ流山で議論

 「マイモリ」の里山がある流山市の古間木地区周辺では、サシバやニホンアカガエルなど多様な生き物が暮らしている。市の「生物多様性ながれやま戦略」で重点地区にも選ばれているが、近年、農家の高齢化が進み、休耕地が増え、里山の存続も一部で危ぶまれるようになってきた。
 そこで市民の有志が昨年3月、環境保全の仕組みづくりを地元の人たちとともに考えようと、「ふるまぎ里山ミュージアムを実現させる会」を結成した。これまでは自然観察会などを催しており、3月29日午後2時からは、流山さとやまシンポジウムを初石公民館で開く。市内で農業と福祉の連携に取り組む農家らが、里山や農地の再生・保全について話し合う。参加費500円。詳細は同会HPで。

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