やっと訪れた過ごしやすい季節、フラリと街を歩いてみませんか。柏に、松戸に、街角に、アートがあふれ、心が躍りだします。

JR柏駅東口近くの柏モディ前が、一晩でタンポポ畑に生まれ変わった。屋根を支える2本の柱には黄色の花が勢いよく咲く。タリーズの2階テラス席では、高さ3・6㍍、幅5・4㍍の巨大タンポポが、今にも綿毛を放とうとしている。 「アートラインかしわ」のメイン展示の一つ、アーティスト川上和歌子さんの作品「Blooming―毎日のように新しい花が咲く―」だ。設営は、川上さんとアートラインスタッフらが徹夜で取り組んだ。7年前にもアートラインで作品展示をしたことがある川上さんは「柏では、ボランティアの方たちが、『柏が好き』『芸術が好き』という熱い思いでサポートしてくれる。独特なオーラがある」と感じている。
アートラインは今年が20回目。初回からかかわる亀岡浩美さんは「街行く人たちが街頭イベントを見て、『アートラインやってるね』と、当たり前のように感じてくれるようになった」と話す。昨年からスタッフに加わった浦本莉沙さん(26)は「展示場所が街の中なので、作品との出合いの驚きがある。作家との距離感が近いのも魅力」。
今年は11月9日までの1カ月の間に、様々な展示・イベントを展開。10月26日には巨大和紙の上に柏の食材を盛り付けるフードパフォーマンス、11月2日には30人のアーティストが一斉に30号のキャンバスに絵を描くライブペイント30 30を開催。詳細は「アートラインかしわ」のHPで。
10月24~26日に松戸市で開かれる「科学と芸術の丘」については「サイエンスとアートが融合」の記事で



