東京世界陸上の男子110㍍障害で5位に入賞した、松戸市出身の村竹ラシッド選手(23)が10月4日、松戸ファンフェスタin松戸まつりのトークショーに登場、「結果は自分としては不本意だったが、もう気持ちは前を向いている」と大会を振り返った。
市内の小・中・高に通った村竹選手は、昨年のパリ五輪で5位入賞。今年は日本新記録の12秒92をマーク。9月の世界陸上で表彰台を目指したが、13秒18で惜しくも5位だった。
ファンフェスタは、松戸市ゆかりのアスリートやアーティストと市民との交流イベントで、村竹選手は駅西口のイベント広場でのトークショーに登場。集まった市民に「世界陸上では母校(松戸一中)でパブリックビューイングあって、たくさんの方に来てもらい、本当にうれしかった」と応援に感謝した。
大会の結果については「パリ五輪が終わって、世界陸上のメダルを目指して練習してきたが、それがかなわず、涙を流した。でももう気持ちは前を向いている。これからどこかでメダルを取ることができたらいい」と話した。
またトークショーでは、松戸時代の陸上生活を振り返り、「高校では陸上を続けるつもりはなかったが、先輩に熱心に誘われ、陸上部に入った」などのエピソードも紹介した。
トークショー後、村竹選手は母校の松戸一中で、市内の小中学生25人に、ハードルを指導。「ハードルを怖がらず、頭の位置を変えないように走って」などとアドバイスした。
またスポーツをしている子どもたちに向けて「スポーツは技術や体力を突き詰めるところが面白いが、競技そのものを楽しむ心を忘れずにいて欲しい」と話した。
110㍍障害の村竹ラシッド選手、松戸に凱旋 「気持ち、もう前を向いている」 小中生に指導も
