
Jリーグ第27節、柏レイソルは8月22日、浦和レッズをホーム・日立台に迎え、4―2で逆転勝利を手にした。この日あった試合はレイソル戦だけで、レイソルは暫定首位となった。
レイソルは前半、浦和ゴールをこじ開けることができず、逆に警戒していたセットプレーとカウンターで2失点。しかし、後半に入るとタイミングをみながら次々選手を交代し、攻撃のテンポをあげた。後半9分に途中出場のMF瀬川祐輔が、杉岡大暉がゴール前に上げたボールを相手DFに寄せられながらトラップし、右足でけり込んだ。さらに同じく途中出場のFW細谷真大が38分、瀬川に出したパスを再度、足元にもらって同点に。45分には、今夏加入したばかりのMF小西雄大が左サイドから出したボールがネットを揺らし、試合をひっくり返した。さらにアディショナルタイムにMF久保藤次郎がダメ押しのゴール。
レイソルは前半こそ、得点できなかったが、ボールを保持することで浦和を走らせ続けると、浦和は後半に入って足をつる選手が出始めていた。後半からピッチに立った瀬川は「スペースがある」と感じるほどだった。それだけに、細谷は「前半に出ていた選手のおかげで、自分たちは点を取ることができた」と感謝していた。
リカルド・ロドリゲス監督は試合後の会見で、「クラブの歴史に残り、試合を見ていた人の記憶に残る試合だった。前半は選手がナーバスになっていたが、ハーフタイムに『自分たちを信じ、冷静にプレーしよう』と声を掛け、『俺たちは逆転できる。3点は取れる』と選手を送り出した」と振り返った。
次節は、8月31日にホームでアビスパ福岡と対戦する。



