
参議院選挙が20日投開票され、千葉選挙区(改選数3)では、新顔の小林さやかさん(国民)、現職の長浜博行さん(立憲)、現職の石井準一さん(自民)が当選した。東葛5市の投票率や候補者別得票率を比較した。
投票率、流山市は県内2位

今回、全国的に投票率があがるなか、千葉県でも前回を5.73ポイント上回る55.74%と、大きく伸びた。投票した人は、3年前の前回より29万4908人多かった。
東葛地区では、流山市が最も高く61.72%(前回比6.42ポイント増)、次いで我孫子市59.01%、柏市57.34%、松戸市54.75%、野田市51.04%だった。流山市は県内でも千葉市美浜区に次ぐ投票率。野田市は5市の中で伸び率が最も大きく、8.31ポイント増だった。
選挙区、流山で小林さん伸ばす

候補者別の得票率を千葉県平均と各市を比較してみると、県平均を2ポイント以上上回ったのは、流山市の小林さん(国民)で、23.16%。県平均を4.41ポイント上回った。
野田市では6年前に石井さんは県平均を9.77ポイント上回る40.31%を獲得していたが、今回はほぼ県平均並みの15.44%。柏市と我孫子市は、かつて長浜さん(立憲)が衆議院議員時代に地盤とし、他候補を大きく引き離していたが、今回、得票率は6年前より14ポイント前後落ち、小林さん(国民)に迫られた。
比例区、自民大きく落とす

比例区は千葉全県について、2019年以降の衆院選、参院選の得票率推移を比較した。自民は前回3年前の参院選までの3回の国政選挙で35%以上だったが、昨年の衆院選、今回参院選と大きく下落。立憲は昨年衆院選で盛り返したが、3年前の参院選を少し上回るだけと落ち込んだ。
一方で、国民、参政が大きく伸び、国民は立憲とほぼ並び、参政も得票率4位につけた。公明、共産は、低落傾向に歯止めがかからなかった。
東葛5市では、松戸市で自民が県平均を2.66ポイント下回った。流山市は国民が県平均を4.16ポイント上回り、一方で立憲が2.33ポイント、公明が2.22ポイント下回った。