「私の青春!」思い出・感謝、メッセージボードに次々 柏マルイ、7月27日閉店で復刻VAT袋も

7月27日に閉店する柏マルイでは、閉店までのカウントダウンボードも設置されている=7月18日、柏市

 柏マルイが、7月27日、62年の歴史に幕を閉じる。「VAT館」の名前で、柏のファッションシーンをリードした時代もあり、館内のメッセージボードには、思い出や感謝の言葉が次々と書き込まれている。閉店大感謝祭では、復刻版VAT袋のプレゼントも。同じビルに入るファミリかしわは、28日以降も営業する。
 柏マルイは1964年、柏駅東口に「丸井柏店」として開業、73年に現在地に増床オープンした。99年には「柏VAT」にリニューアル。渋谷で若者に人気のブランド店が次々進出、柏は「東の渋谷」とも呼ばれた。顧客ニーズの変化に対応し、2016年からは、柏VATが「柏マルイ」に、新館が「柏モディ」となった。今回の閉店について丸井グループは「建物の賃貸借契約満了を機に、柏モディの1館体制によって効率化を図るため」と説明する。

柏マルイ、VAT館への感謝の言葉が貼られているメッセージボード

 62年間、地域に愛されてきた商業施設。館内5階に設置されたメッセージボードには、感謝や思い出の言葉が並ぶ。「VAT館のおかげでファッションが大好きになり、人生が楽しくなりました」「“ばっとかん” 主人と子どもには通じないけど、私の青春です」「VAT大好きでした! オープン当初、高校生で毎日のように通ってました。Thank you」……。
 また6階の思い出写真パネル展では、移り変わる建物外観や駅前の風景、柏VATにギャルが集まる様子などの写真のほか、柏VATオープン時のプレスリリースなども紹介されている。
 閉店大感謝祭では、かつて女子中高生のステータスにもなっていたVATの名前の入ったショッピングバッグの復刻版プレゼントもある。柏マルイで2000円以上(税込)の買いあげで、先着2500人限定。柏美術学院の生徒らがつくったフォトスポットも用意され、26、27日にはオリジナルうちわ作りのワークショップも。

復刻版の柏VATのショッピングバッグ

 柏マルイの市川勝店長は「62年間もこの地で商売ができ、地域の方々には感謝しかない。柏はポテンシャルがある街。これからは柏モディでお客さまの期待に応えていきたい」と話している。
 ファミリかしわのテナントは7月28日以降も通常営業する。柏マルイのテナントは、一部が柏モディに移転、一部がこれまでと同じ場所で営業を続け、残りは閉店する。

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