
「身代金はいらない警察に届けろ」。タイトルからして目を引く。話の始まりは財務大臣の大学生の娘とその女友達三人組が青森県の山間部にあるスマホが圏外、しかも電気ではなくランプを灯りにする宿へ小旅行に出かける情景から始まる。やがてその娘らを誘拐した、全国の高速道路の料金を今後10年間無料にしろという犯人からの連絡が入る。誘拐されたはずの娘らはそのことを知る由もない。大臣、首相、特殊犯捜査管理官、国会議員らを巻き込んだ事件は誰も想像しない結末を迎える。
元朝日新聞柏支局長で、定年後著述業に入った秋山紀勝さんによる新刊。シナリオ形式で書かれたものでストーリーを変えずに、漫画と文章を組み合わせた異色の形での編集。新聞記者の経歴を持つ著者ならではの描写と目の付け所がなせる技。Amazonから電子書籍とオンデマンドで注文できる。発行元の22世紀アート(03・5941・9774)でも注文可能。1500円+税。
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