
ラグビー・リーグワン2部のNECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)は5月11日、シーズン最終戦を柏の葉公園総合競技場(柏市)で戦い、レッドハリケーンズ大阪から10トライを奪い、69―17と大勝した。しかしリーグ順位は3位で終わり、1部との入れ替え戦出場には届かなかった。
1部復帰を目指すGR東葛は、前節、花園近鉄ライナーズに敗れ3位に後退。2位に浮上した花園が、前日の10日にあった最終戦で勝ったため、GR東葛は11日の結果を待たずに2部残留が決定した。
しかし、選手のモチベーションは落ちなかった。この日、キャプテンを務めたアセリ・マシヴォウは「みんな、何かのために戦うという、モチベーションの対象がたくさんある。チームのため、家族のため、ファンのため、だ」と、その思いを語った。
怒涛の試合は、キーガン・ファリアの前半6分のトライから始まった。その後も、宮島裕之が相手のパスを華麗に奪ってトライすれば、アッシュ・ディクソンはモールから抜け出し、力強くトライ。強いプレシャーをかけ続け、今季最多となる10トライをあげた。
試合後、ウェイン・ピヴァックヘッドコーチは今季を振り返り「一つ足りないことが多いシーズンだった。それでも、ガッツがあるチームだったし、ガッツのあるシーズンだった」。太田治GMはファンに向かって「来年、しっかり準備をし、みなさんといい形でお会いできることを楽しみにしています」と誓った。
松戸市から応援に来た眞田耕成さん(55)は「来年は、1部に昇格しても勝ち続けられるくらいに、強くなって欲しい」とエールを送った。