ファン1万人が後押し GR東葛、ホーム快勝

 ラグビー・リーグワン2部のNECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)は、11日、柏の葉公園総合競技場(柏市)で今季初のホームゲームに臨み、56―19で日野レッドドルフィンズに快勝した。この日は、ホームゲーム最多となる1万646人のファンが訪れ、力強い声援で選手を後押しした。
 今季1勝1敗で迎えたこの日の試合、前半2分、ゴールライン近くのラインアウトから、GR東葛がパスを素早くつなぎ、マリティノ・ネマニがトライを決めて先制。前半中盤までは均衡した展開だったが、その後はGR東葛がゴールライン際の混戦を強い突進で次々と切り開き、トライを重ねた。
 試合後、ウェイン・ピヴァックヘッドコーチ(HC)は「勝つことができてうれしい。セットプレーのチャンスを生かせなかったのは課題だが、課題があることは今後に向けていいことだ」と振り返った。
 チームはこの日、「Re:柏の葉1万人CREW計画」と銘打ち、1万人の観客でスタジアムを埋めることを計画。昨季は8682人と目標に届かなかったが、1万超えを達成した。ピヴァックHCは「大声援でコーチとコミュニケーションをとれないこともあった。でもそれも問題ない」と笑いながら「ファンが多いことは、アドバンテージになる。いいラグビーができて、ファンに感謝している」と話した。
 この日、家族で応援に訪れた白井市の浜田なつきさん(41)は「昨季は最後に1部復帰がかなわず、残念だった。今期は1試合ずつ勝って、ぜひ復帰して欲しい」とエールをおくった。また、試合前には場外ステージで麗澤高等学校の書道部7人が書道パフォーマンスで、「威風堂々」などと大書。「今年度一番の出来」(吉永宇菲部長)で試合の盛り上げに一役かった。
 GR東葛はこの日、勝ち点を10にし、リーグ2位につけた(1月11日現在)。

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