メダリストが印西で指南 クライミングの安楽選手

 パリ五輪のスポーツクライミング男子複合で銀メダルに輝いた、八千代高校3年の安楽宙斗選手を招いたクライミング教室が、昨年12月14日、印西市の松山下公園総合体育館で開かれた。
 同体育館には、ワールドカップの舞台になったこともある、高さ15メートルのクライミングウォールがある。小学3年~中学3年の51人が、午前と午後の部に分かれて、この壁に挑戦。安全確保のためのロープを身につけて登り始めると、安楽選手がレーザーポインターを使って、子どもたちがつかみやすい突起(ホールド)を伝え、「うまい、うまい」「がんばれ」と励ました。
 同市の小学6年、石川悠斗さん(12)は、パリ五輪の安楽選手の登りに「衝撃を受け」、スポーツクライミングを始めた。「今日は登っている時に、安楽選手がポジティブな言葉で、励ましてくれた。いつか自分も、安楽選手のように登れるようになりたい」
 安楽選手は教室終了後、「自分が言ったことが伝わって、しっかり登れた子もいて、見ていて楽しかった」と手応えを感じていた。「スポーツクライミングは、難しい課題に何回でもチャレンジできるし、クリアすると達成感がある。ぜひ一度、体験して欲しい」
 主催した印西市の担当者は「子どもたちが、世界のトップアスリートと触れ合うことで、何かを感じ取ってもらえればうれしい」と話していた。

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