
ヒゲのないシンプルな猫の絵で親しまれている木版画家、大野隆司さん流の『青空美術館 天からのメッセージ』が今秋、柏市花野井にある大洞院境内にオープンした。壁面にはアクリルで描かれたF25サイズ(縦80センチ×横65センチ)の作品が等間隔に19点並ぶ。
子猫(らしい)が親猫(らしい)に抱きつく絵に『自分を救い、相手を救う言葉。「ありがとうございます」。』、両耳と両手に果物を描いた猫に「人生は、四つのく(苦)だもの。すでに味わっているな。」など、それぞれの絵にダジャレを込めた楽しくて深いメッセージが添えられている。
反対側の壁面には昨年1月、交通事故で亡くなった柏市在住の画家長縄えい子さんによる大作『遊戯(ゆげ)』が描かれている。生前の長縄さんから新たに一緒に描こうとの誘いがあり、今回はその思いも胸に、壁画に臨んだという。
壁画は大洞院境内通路にあり、常時無料で観覧自由。花野井周辺の散策ついでに立ち寄る人も多く、ホッと和める場所となっている。
詳細は同院、上記「柏に美術館を創りましょう」事務局まで。