
ラグビー・リーグワンの1、2部入れ替え戦で、2部3位のNECグリーンロケッツ東葛は、1部10位のリコーブラックラムズ東京(BR東京)と対戦。ホーム・アンド・アウェーの2試合とも敗れ、1部復帰はならなかった。
東葛は2部6チームによるリーグ戦を8勝2敗、勝ち点37の2位で通過したが、上位3チームによる順位決定戦で連敗。3位で1、2部入れ替え戦に挑んだ。
第1戦は5月18日、柏市の柏の葉公園総合競技場で行われた。ホストゲームで先勝し、アドバンテージを握りたい東葛。膝のけがで戦列を離れていたマリティノ・ネマニが2カ月ぶりに復帰し、先発メンバーに名を連ねた。
前半は完全にBR東京のペース。4連続トライを奪われるなど、0―26とリードを広げられた。前半終了間際にネマニのトライで折り返した後半6分、再びネマニ、同15分にはラインアウトモールを押し込んで新井望友がトライを決め、21―33と追い上げた。
しかし、東葛の反撃はここまで。21―40で敗れ、BR東京に勝ち点5を献上した。後半は14―14と互角に渡り合っただけに、前半の失点が悔やまれる。
試合後、今季で現役を退く元日本代表の田中史朗ら3選手の引退セレモニーがあった。田中は「(引退後も)ラグビーを通してみなさんとつながり、日本のラグビーを盛り上げたい」と、クルー(ファンの呼称)に別れを告げた。
5月25日の第2戦(神奈川県・相模原ギオンスタジアム)は完敗だった。0―55の零封負け。悔しい終戦となった。
1年で1部に返り咲くことはできなかった。今季かぎりでレメキ・ロマノラバ主将ら10選手が退団。来季は新たな陣容で1部昇格をめざすことになる。