新刊紹介 松戸の江戸時代を知る①小金町と周辺の村々

 水戸道中(街道)の宿場町として栄えた江戸時代の小金町について、松戸市立博物館長の渡辺尚志氏が、交通・運輸の中継点と旅行者の宿泊地という機能から生じた制度について興味深く解説している。たけしま出版(04・7167・1381)発行。1冊1000円(税別)。
 宿場における人馬の利用料が身分によって異なること、その人馬を宿場に提供する助郷役を巡っては、近隣の村々とのやり取りや東漸寺が果たした役割などを当時の公用文書や訴状を詳細に用いて臨場感たっぷりに紹介している。プロローグで「現代の小金周辺を、史跡マップを手に少し歩いてみましょう」と簡単なマップと本土寺などの写真も添えられているので本書を手に、新緑の中を歩いてみたくなる1冊だ。購入はお近くの書店またはたけしま出版へ。

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