
細谷のハットトリックで、柏レイソルは優勝の可能性をつなぐ勝ち点3を手にした。Jリーグ第37節、レイソルは11月30日、アウェーでアルビレックス新潟と戦い、3―1で勝利した。首位の鹿島アントラーズは東京ヴェルディに1―0で勝ち、勝ち点差は1のまま。レイソルは12月6日、最終戦をホーム日立台でFC町田ゼルビアと戦う。
レイソルはこの日の勝利で2位以上を確定した。勝ち点はレイソルが72、鹿島が73となった。
6試合ぶりの先発出場となったエース細谷真大は、前半20分にゴール前でパスを受けたが、相手DFに囲まれた。「最初のタッチで打ちたかったが、打たせてもらえなかった」。競り合いながら体を反転させてシュートを放ち、まず1点。「うまくカバーできた」と細谷。さらに勢いを増し、45分には斜め後ろから小泉佳穂が出したパスに足を伸ばし、体を倒しながら蹴り込み2点目。さらに後半10分、ドリブルで持ち込んだ中川敦瑛から、ゴール前でパスを受けた。「(中川と)目は合っていなかったが、出してくれると思っていた」。目の前にDFが3人いたが、その間を「あそこだけ狙って打った」。ボールはDFの間を抜け、ネットを揺らした。自身初のハットトリック達成だ。
リカルド・ロドリゲス監督は試合後、細谷を先発起用した理由について「3週間の中断期間に、トレーニングマッチや紅白戦をし、細谷は素晴らしいパフォーマンスを継続的に表現していた。ある試合ではハットトリックを決めていた」と説明。そしてこの日の試合については、「もう少しゴールがとれたし、失点も避けられた。そこは残念。ただ重要なのは、今日の試合に勝ったこと。最終節に希望を残すことができた。最終節にすべてをかけて、勝利を目指して戦う」と語った。





