2025中学総体 東葛勢が熱く戦う ソフトテニス個人で3冠、創部3年サッカー県優勝

 全国中学校体育大会(全中)が、今年は九州・沖縄で開催される。その全国の舞台を目指し、この夏、県中学校総合体育大会(中学総体)の地区ごと、県での戦いが繰り広げられた。さらに関東ブロックでも熱戦が続いた。夏季競技のうち、5競技の東葛勢の戦いを伝える。
ソフトテニス結果
  野田一の飯塚・村松ペア、県3冠
サッカー結果
  創部3年 流経大柏、県で初優勝
バスケットボール結果
卓球結果
軟式野球結果

ソフトテニス

◇松 戸
 男子団体 ①松戸五②松戸六③古ケ崎
 女子団体 ①和名ケ谷②松戸六③松戸一、小金南
 団体は男子優勝の松戸五、準優勝の松戸六、女子優勝の和名ケ谷が県総体へ。
 県総体 男子の松戸五は準々決勝で敗れる。松戸六は初戦、女子の和名ケ谷は2回戦で敗退。

◇柏
 男子団体 ①富勢②松葉③柏二、中原
 女子団体 ①柏五②光ケ丘③大津ケ丘、西原
 団体は男子優勝の富勢、女子優勝の柏五と準優勝の光ケ丘が県総体へ。
 県総体 男子の富勢は3回戦で敗退。女子の柏五と光ケ丘は準々決勝で敗れベスト8。

◇葛北
 男子団体 ①おおたかの森②野田南部③八木、野田一
 女子団体 ①流山北部②東深井③流山南部、西初石
 団体は男子優勝のおおたかの森、女子優勝の流山北部と準優勝の東深井が県総体へ。
 県総体 男女3校はいずれも初戦で敗れた。個人では飯塚悠斗・村松啓太組(野田一)が優勝
 し、関東大会へ。
 関東大会 飯塚・村松組は3回戦で敗れた。

◇葛南
 男子団体 ①鎌ケ谷二②湖北台③久寺家、湖北
 女子団体 ①久寺家②鎌ケ谷五③鎌ケ谷二、我孫子
 団体は男子優勝の鎌ケ谷二、女子優勝の久寺家が県総体へ。
 県総体 男子の鎌ケ谷二は初戦敗退。女子の久寺家は準々決勝で敗れベスト8。

男子個人  野田一の飯塚・村松ペア、県3冠

男子ソフトテニス個人で千葉県を制した飯塚悠斗(右)と村松啓太=野田市

 男子ソフトテニスの県総体個人戦で、野田市立第一中3年の飯塚悠斗・村松啓太ペアが優勝した。2人は昨年秋の新人大会、今春の選手権大会でも県で優勝しており、「優勝へのプレッシャーはあったが、練習の成果を出すことができて、うれしい」と笑顔を見せた。
 大会の山場は準々決勝。2ゲームを先取し「このまま行けるかな」と思ったところで、流れが相手に傾いた。焦りも出て一気に3セットを失った。「落ち着こう。焦るとガチガチになる。まずは目の前の1点を取ろう」。気持ちを切り替えてペースを取り戻し、2ゲームを連取、4―3で勝利を手にした。これで勢いをつけ、決勝も4―0と、対戦相手を一気に制した。
 後衛の飯塚がラリーで粘り、前衛の村松が相手のポジションを見ながら揺さぶる。相手のリターンが甘くなったところで、しっかり仕留める連携が光った。
 2人がソフトテニスを始めたのは、小学生のころ。小学生のクラブチーム「野田ジュニアソフトテニスクラブ」で面白さにひかれた。「風の影響を強く受けるので、頭を使いながらプレーするのが面白い」「ペアで考えるのが楽しい」。その2人がペアを組んだのは、中学校に入ってから。
 後衛の飯塚は村松を「ラリーが続き、なんとかしのいでいる時に、相手の視界にうまく入って、ミスを誘ってくれる」と評し、前衛の村松は飯塚について「ずっと冷静にボールをつなげ、自分の動きにかみ合うような場所にボールを運んでくれる」と話す。
 野田一は、県内で強豪校と呼ばれているわけではない。それでも2人は、中学1年のころから県総体に出場。部活での練習のほか、野田ジュニアのコーチらからも指導を受けてきた。2人は「優勝できたのは、多くの方たちの指導のおかげ」と感謝した。

サッカー

ヘディングシュートを放つ流経大柏の選手(背番号⑬)=柏市の柏の葉総合公園競技場

◇松戸
 第1代表 ①松戸二②松戸一③松戸六、小金南
 第2代表 ①常盤平②松戸五③六実、栗ケ沢
 2ブロックのトーナメント戦の優勝校、松戸二が第1代表、常盤平が第2代表で県総体へ。
 県総体 松戸二は2回戦で大網(山武)に1―2で敗れた。常盤平は準々決勝で市川三(市川・浦安)に1―2で敗退。

◇柏
 第1代表 ①流経大柏②芝浦工大柏③田中、柏の葉・西原  
 第2代表 ①松葉②大津ケ丘③高柳、柏三  流経大柏が創部3年目で優勝し、第1代表に。松葉はPK戦を制し第2代表で県総体へ。  
 県総体 流経大柏は準決勝で市川三(市川・浦安)に3―1で勝利。大会日程の都合で決勝が流れ、準決勝に勝った2校が優勝、関東大会へ。松葉は1回戦で暁星国際(木更津・袖ケ浦)に0―4で敗れた。  関東大会 流経大柏は準決勝で敗れベスト4。初の全中へ。

センタリングを防ぐ松葉のGK=同

◇葛北
 男子 ①流山南部②おおたかの森③八木、東深井
 女子 ①東深井②流山南部③流山東部、野田南部
 男子は流山南部、女子は東深井が優勝し、県総体へ。
 県総体 男子の流山南部は2回戦でちはら台南(市原)に敗退。女子の東深井は初戦で七林(船橋)に敗れた。

◇葛南
 男子 ①鎌ケ谷三②湖北③白山、我孫子
 女子 ①鎌ケ谷三②鎌ケ谷四③鎌ケ谷五、我孫子
 男女とも鎌ケ谷三が優勝し、県総体へ。
 県総体 男子の鎌ケ谷三は初戦で松戸四、女子の鎌ケ谷三も初戦で太田(木更津・袖ケ浦)に敗れた。

創部3年 流経大柏、県で初優勝 自分たちで歴史つくる

流経大柏の選手たち=同

 創部3年目の流経大柏は、県総体の試合日程変更で決勝が流れ、暁星国際とともに両校優勝となった。県総体での優勝は初。 日程変更は、7月30日にあったカムチャッカ半島付近の地震で、千葉県内でも沿岸部に津波警報が発令され、試合が中断されたため。
 サッカー部は2023年の中学校創設と同時につくられ、1年生35人が入部した。高校サッカー部と同じグラウンドで練習し、高いレベルのプレーを間近に見ながら、トレーニングに励んできた。洞澤樹主将は「みんな元気で、まとめるのは大変だったけど、自分たちで歴史を作ろうと頑張ってきた」。先輩がいないところからつくる部活とあって、挨拶をきちんとする、などのピッチ外でのルールも、意見を出し合いながら、つくってきた。全中につながる試合が続くなか、「大会を通して、さらに成長したい」と話していた。

バスケットボール

◇松戸
 男子 ①松戸四②小金③松戸六
 女子 ①小金②松戸一③松戸五
 予選トーナメントを勝ち上がった4チームで決勝リーグ。男子は上位3チームが2勝1敗で並 び、得失点差で松戸四が優勝。この3チームが県総体へ。女子は小金が3戦全勝で優勝。上位2チームが県へ。
 県総体 男子の松戸四はベスト4入りの八千代松陰(八千代)に2回戦で敗れる。小金は優勝校の上志津(印旛)に2回戦で退けられた。松戸六は初戦敗退。女子は小金が準々決勝で優勝した昭和学院(市川・浦安)に敗れベスト8。松戸一は初戦で宮本(船橋)に敗れる。

シュートを放つ松戸四の選手=光英VERITAS中

地区大会後の主将ひとこと
松戸四(男子)・大塚凜翔
 最後の大会とあって、各チームとも気合いが入っていたが、一致団結できるこのチームで頑張ることができた。
小金(女子)・藤井琉里愛
 点が取れない時でも、DFがリバウンドを頑張ってくれた。親だけでなく、他の部活からも応援されるチームを目指してきた。

バスケットボール松戸市予選で優勝した小金=松戸市の光英VERITAS中

◇柏
 男子 ①豊四季②酒井根③柏二
 女子 ①逆井②柏③光ケ丘
 男子は豊四季が決勝で61―31で優勝、上位3チームが県総体へ。女子は準決勝を2点差で競り勝った逆井が優勝。上位2チームが県へ。
 県総体 男子の豊四季は2回戦で辰巳台(市原)に敗退。酒井根、柏二は初戦で敗れる。女子は逆井が準々決勝で葛飾(船橋)に敗れベスト8。柏は初戦敗退。

◇葛北
 第1代表 ①常盤松・西初石②南流山③流山東部、福田
 第2代表 ①岩名②野田一③野田南部、東深井
 常盤松と西初石の連合チームがPK戦の末、第1代表に。岩名もPK戦を制して第2代表で県総体へ。
 県総体 常盤松・西初石は1回戦で銚子(東総)に0―2、岩名も1回戦で流経大柏に0―6で敗退。

◇葛南
 ①白山②鎌ケ谷四③湖北台・湖北、我孫子
 白山が県総体へ。
 県総体 白山は1回戦で国分寺台西(市原)に延長戦の末1―2で敗れた。

卓球

◇松戸
 男子団体 ①根木内②小金南③新松戸南
 女子団体 ①常盤平②六実③和名ケ谷
 男子団体は根木内が優勝し、女子は常盤平が3連覇を果たした。男子は上位3校、女子は優勝校の常盤平が県総体へ。
 県総体 男子の根木内が3位に入り、関東大会出場を決めた。小金南と新松戸南は3回戦で敗退。女子の常盤平は3回戦で敗れた。
 関東大会 根木内は第1ステージで敗退。

◇柏
 男子団体 ①酒井根②柏五③逆井
 女子団体 ①逆井②酒井根③西原
 男子団体は酒井根、女子は逆井が優勝した。男子は上位4校、女子は上位2校が県総体へ。
 県総体 男子の酒井根、柏五は順位決定戦で根木内に敗れ関東大会出場を逃した。逆井、豊四季は初戦で敗れた。女子の逆井は初戦敗退。酒井根は3回戦で敗れた。

◇葛北
 男子団体 ①野田南部②おおぐろの森③おおたかの森、野田北部
 女子団体 ①野田二②おおたかの森③おおぐろの森
 男子団体は野田南部、女子は野田二が優勝した。男子は優勝の野田南部、女子は優勝の野田二、県春季大会5位でスーパーシードのおおたかの森が県総体へ。
 県総体 男子の野田南部は2回戦で敗れる。女子の野田二は3位入賞、関東大会出場を決めた。おおたかの森は2回戦で敗退。
 関東大会 女子の野田二は代表決定トーナメントで敗れた。

卓球葛北予選 男子団体決勝 野田南部がおおぐろの森を3-2で下して優勝。男子シングルス第1シードの野田南部・川口駿太は、同第2シードおおぐろの森・吉藤理翔とのエース対決を制した
卓球葛北予選 女子団体決勝 野田二がおおたかの森に3―2で逆転勝ちして優勝。昨年の県総体女子シングルス3位の実力者で、今大会も女子シングルス第1シードの野田二・藤田ひより(写真)は順当勝ちした=いずれも流山市のキッコーマンアリーナ

◇葛南
 男子団体 ①我孫子②鎌ケ谷③鎌ケ谷三、鎌ケ谷五
 女子団体 ①白山②我孫子③鎌ケ谷、湖北
 男子団体は我孫子が優勝し、女子は白山が優勝した。男女ともに優勝校が県総体へ。
 県総体 男子の我孫子と女子の白山はともに初戦敗退。

軟式野球

◇松戸
 第1代表 ①松戸六②小金③松戸三、新松戸南
 第2代表 ①常盤平②六実③和名ケ谷、牧野原・金ケ作
 2ブロックのトーナメント戦の優勝校、松戸六と常盤平が県総体へ。
 県総体 常盤平が3回戦で、優勝した幕張本郷(千葉)に1―3で敗れる。松戸六は3回戦で有秋・南総(市原)に3―5で敗れた。  

◇柏
 第1代表 ①光ケ丘②松葉③酒井根、大津ケ丘
 第2代表 ①田中②西原③麗澤、柏
 2ブロックのトーナメント戦の優勝校、光ケ丘と田中が県総体へ。
 県総体 光ケ丘が初戦で有秋・南総(市原)に0―6で敗れる。田中は初戦で常盤平に0―7で敗れた。

◇葛北
 第1代表 ①八木②流山北部③南流山、野田南部
 第2代表 ①流山南部②野田一③岩名、木間ケ瀬
 2ブロックのトーナメント戦の優勝校、八木と流山南部が県総体へ。
 県総体 八木が初戦で常盤平に0―2で敗れた。流山南部も初戦で打瀬(千葉)に3―10で敗れる。

◇葛南
 ①鎌ケ谷五②我孫子③白山、湖北・布佐
 優勝した鎌ケ谷五が県総体へ。
 県総体 鎌ケ谷五は初戦で東海大浦安(市川・浦安)に1―15で敗れた。

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