
第4回少年少女相撲大会「柏力杯」が12月21日、柏市中央体育館と市相撲場で開かれた。4歳以上の幼児の部と、小学生の学年別個人戦に北は青森、南は福岡や佐賀など全国各地から男女320人が参加し、熱戦を繰り広げた。
注目の小学6年生無差別級は、森陽向(千葉市相撲教室)が優勝した。152㌢、52㌔と小柄ながら、筋肉質で均整のとれた体つき。俊敏な動きと、左右の強烈な投げで勝ち上がった。決勝では168㌢、90㌔と立派な体格の窪田悠希(滋賀)との好勝負を制し、「低く当たって前みつを取り、下手から投げる。狙い通りの相撲が取れました」と、うれし涙を流した。
相撲を始めたのは小学1年。初めて出場した地域の大会で優勝したのがうれしくて、千葉市相撲教室に通うようになったという。鈴木貴勝コーチは「だれよりも稽古をするし、家でも毎日、筋力トレーニングと100回以上の四股を欠かさない。努力家です」とたたえる。
大会は柏市相撲プロジェクト柏力会が主催。「柏相撲少年団」代表の永井明慶さんらが2021年、コロナ禍で大会が減った子どもたちのためにと奔走し、開催にこぎつけた。いまでは定員を超える参加申し込みがある人気の大会となっている。
同少年団OBの大相撲力士、木竜皇関(十両・立浪部屋)と春雷(幕下・同)兄弟らが駆けつけ、子どもたちとふれあった。審判として土俵下から取組を見つめた二人は「子どもたちが頑張っている姿を見て、刺激をもらいました」と口をそろえた。