●ばね指(腱鞘炎) ①
今回から、スポーツによるばね指について3回に分けてお話します。
Q.テニス部に入っています。ラケットを握ると、薬指の根本の手の平あたりが痛むようになりました。最近は痛くてラケットが握れません。(高校3年女子)
A.これはスポーツによるばね指だと思われます。症状としては、指を曲げたり伸ばしたりする時に、ひっかかり感や痛みがあります。手の平にしこりを感じることもあります。また、そのしこりを押すと痛みが強くなります。
ひっかかっている状態で少し強めに曲げたり伸ばしたりすると、「ポキン」とひっかかりが急に取れるため、ばね指と呼ばれています。
ばね指とは、指を曲げる腱(屈筋腱)や腱鞘の炎症(腱鞘炎)のことです。指は腱によって曲げたり伸ばしたりできます。その腱の浮き上がりを押さえたり、腱の少ないスライドで指を大きく動かす、などの役割を果たしているのが腱鞘です。腱鞘は手の平から指にかけていくつかあり、ここで炎症が起こります(図1)。ばね指(腱鞘炎)の原因としては、①腱鞘の肥大②腱自体の肥厚③その両方があります(図2)。

原因となる行動は?
手の使いすぎや、強い外力が加わるなどの機械的な刺激によるものが多いです。スポーツ種目では、ラケットを使うテニスやバドミントン、ゴルフなどによく見られます。スポーツをしていない一般の方でもばね指になりますが、この場合、どの指にも起こります。一方スポーツによるばね指は、中指と環指(薬指)に多いのが特徴です。これはラケットなどを強く握りしめることによって、指や手の平に繰り返し外力が加わるためです。




