主題「からだ」
主席 ししむらにブラインドの縞秋日影 (松戸市)夢野うらら
次席 身体中の血が騒ぎをり夕紅葉 (白井市)中宮 順子
三席 風に身を委ねて下る紅葉川 (流山市)永田くみ子
選評
主席の「ししむらに」の句は肉体に刻まれた皺を「ブラインドの縞」に見立てた。それも「秋日影」だから西日の赤みを帯びている「影」だ。晩年の体の老いを詠んでいると解すれば、凄みさえある力強さを感じさせる。次席の「身体中の」の句は「夕紅葉」の見事な赤を、「身体中の血」と見立てた見事な表現だ。三席の「風に身を」の句は自らの晩年の姿を「紅葉川」に象徴させている。
募集
12月の主題は「軍靴(ぐんか)」「死ぬために穿く軍足に左右がない 谷山 花猿」11月27日㈭消印有効。投句はお一人、葉書で3句迄(未発表作品に限る)。〒277-0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。



