(れすか句会)11月号掲載の俳句から

主題「農夫」

主席 無口なる農夫の胸に群とんぼ  (松戸市)飯島 昭子

次席 鰯雲天を聞き地に問ふ農夫  (柏市)高田 せつ子

三席 農夫小屋踏み跡もなく彼岸花  (流山市)斉藤 正典

選評
 主席の「無口なる」の句は農政に対する無言の反旗を「群とんぼ」に見立てたのか、季感とともに心情をうまく表した。次席の「鰯雲」の句は実りの時季の「農夫」の不安な心をよく捉えている。三席の「農夫小屋」の句は絶景とも言える「彼岸花」の群落の鮮やかさが見事だ。
                              選者 研生英午(みがきえいご)

募集
 11月の主題は「からだ」「抱きこめば女体虚空の匂いのみ 永田 耕衣」10月27日㈪消印有効。投句はお一人、葉書で3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。

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