(Dr.飯島のスポーツ医学Q&A)ケガの応急処置

●擦り傷、打撲、捻挫など

Q.サッカーをしている小学生の子供が2人います。ケガが絶えないのですがケガをした時の応急処置について教えてください。(41歳 女性)

A.ケガと言っても擦り傷、切り傷、打撲、捻挫、脱臼、骨折などいろいろあります。今回は病院に行く前に現場や家でできるこれらの応急処置についてお話しましょう。

擦り傷、切り傷:まずは水道の水でキズをきれいに洗いましょう。とても痛いのですがキズの中の砂や石を洗い流し、患部を清潔にします。その後市販の消毒薬で消毒し清潔なガーゼをあてます。脱脂綿をあてるとキズとくっついてしまうため、はがす時に痛いので使用しない方がいいでしょう。出血が多い場合は患部をガーゼの上から強く押さえると、数分間で止血できます。深い切り傷で動脈から出血していても血が噴いていても、あせらずに同様の処置で大丈夫です。

打 撲:腫れがあっても無くてもアイシングをします。ビニール袋に氷を入れて15分から20分位冷やします。氷がなかったらバケツに水をはって、その中につけるとよいでしょう。

捻挫、脱臼、骨折:これらはスポーツ外傷の中でも重篤なものが多いので注意が必要です。この時の処置はRICEと覚えておいてください。それぞれの頭文字を取って、Rはrest(安静):ケガをした場所を動かさないことで、痛みが強い時はダンボールなどを切ってあて木にするといいでしょう。Iはicing(冷却):氷などで冷やすこと、Cはcompression(圧迫):弾力包帯などで軽く圧迫を加えること、Eはelevation(挙上):心臓より高くすることです。このRICEをすることにより急性期の内出血と腫れを抑えることができます。注意として冷やし過ぎて凍傷にならないようにすることと圧迫を強くしないこと、きついと感じたらゆるめることが重要です。

 その後、ケガを軽視せず一度は整形外科の専門医を受診された方がいいでしょう。また、診察をしていてよく感じることは、„湿布で冷やす"患者さんが多くいらっしゃいます。湿布は冷湿布でも患部を冷やす効果は、ほとんどありません。病院で処方される湿布は経皮吸収型消炎鎮痛剤と言って皮膚から吸収される痛み止めです。ですから氷などで冷やした後に湿布をすると効果的です。

 これらのケガは初期治療と言って、初めの治療がとても大事なのでよく覚えておいてください。

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