松戸市内で家庭ごみを集める収集車に、電気を動力とするEVごみ収集車2台が、新たに加わった。千葉県内では初の導入で、ゼロカーボンシティを目指した取り組みの一環という。
市環境清掃協業組合が、国の補助を活用して新たに導入したのは、パッカー車1台と不燃ごみや資源ごみを収集する天蓋車1台。走行中のCO2排出はゼロで、パッカー車の場合、従来の車両に比べ、ごみを巻き込む際の全体の音量も小さくなるという。車体の色は、従来の収集車との違いが分かりやすいようにピンクで、「EV」の文字が大きく書かれている。
充電装置は同組合に新たに設置され、1回の充電で約100㌔走ることができる。同組合の車両の場合、1日平均の走行距離は70~80㌔。停車回数も多いことから、今後、運用しながら検証を進めていく。
7月15日には、松戸市リサイクルセンターでお披露目式があり、松戸隆政市長は「松戸市は2050年のゼロカーボンシティを目指しており、EVごみ収集車は環境負荷が軽く、住民生活の向上に役立つ」とあいさつ。同組合の宇佐美治彦代表理事は「気候変動が進むなかで、(EV車が)2台というのは、地球の中の砂粒1個分くらいにしかならないかもしれないが、松戸での導入がきっかけで、さらに大きく広がれば」と話していた。
ピンクのEVごみ収集車、松戸を快走 ゼロカーボンシティ目指し、騒音も低減
