
柏レイソルの快走が続いている。5月10日にホームでファジアーノ岡山を2―0で突き放し、14日のアウェー戦でも横浜F・マリノスを2―0で下した。リーグ戦で3年ぶりの4連勝。そして、11戦負けなし。首位鹿島アントラーズをピタリと追走する。
岡山戦では、レイソルが終始ゲームを支配した。前半は何度も決定機を得たものの、岡山ゴールを割ることができずに折り返し。後半15分、前節は風邪で欠場したFW細谷真大がピッチへ。「前半、相手の体力を削ったので、後半はスペースができる。一瞬の隙を逃さない」
後半31分、左サイドから仕掛けたDF小屋松知哉に、中央から「足元へ」とサインを送った。ボールはピタリと入り、試合の均衡を破る先制ゴールを決めた。
「ファーストタッチも上手く置けたので、イメージ通り」。背番号9を背負った今季、日立台での得点は初。「やっぱりホームのゴール裏に向かってゴールを取れたのはうれしい」と喜んだ。さらに途中交代で入ったDFジエゴも、終了間際に追加点をあげ、試合を決定づけた。
一方の岡山も、屈強なFWルカオにボールを集め、攻勢を仕掛けようとした。しかし、レイソルDF陣が肉弾戦ともいえる守備でルカオの自由を奪った。DF田中隼人は「ルカオ選手の特徴に合わせたプレーをできたので、そこはよかった」と振り返った。
ロドリゲス監督は「今日は攻守にわたって完成度の高い試合ができていた」と評価。「チーム内で高いレベルでポジション争いができている。毎試合、メンバーを選ぶのは、うれしい悩みだ」と笑みをみせながらも、「我々には、まだまだ成長する部分が残されている」と語った。
14日のマリノス戦でも、FWの小泉佳穂と木下康介がゴールを決め、さらに全員が体を張った守備をみせ、3試合連続無失点で勝利をあげた。(5月14日現在)