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我孫子市の志賀直哉邸跡近くにある戸建分譲住宅「リーズン我孫子 綴(つづり)のまち」(全4棟)が、世界3大デザイン賞のひとつ「iFデザインアワード2023」を受賞した。この分譲住宅はポラスグループの中央住宅(埼玉県)が昨年1月に竣工した物件で、日本の戸建分譲住宅として初の受賞という快挙だ。
「iFデザインアワード」は、1953年にドイツ・ハノーファで誕生した世界で最も歴史のあるデザイン賞で、世界60カ国から1万点を超える作品の応募がある。今回は、ゆとりある共有空間を実現するなどのデザインが高く評価された。
受賞後、企画設計を担当した同社の山下隆史さんと山崎正吾さんが受賞住宅を案内。お二人は志賀直哉ら多くの文人が別荘を構えた手賀沼のほとりの特性を生かした分譲地ができないかと考え、企画設計したという。縁側テラスでゆったりとした時間を過ごし、ご近所同士・地域の方とのコミュニティづくりにも工夫を凝らした協定道路などの設計に力を入れ、敷地中央に「庭小路」を設置。ベンチや植栽を配置して住民憩いの場とした。
この「綴のまち」に都内から移り住んだ寺崎奈身己さん(主婦・29)は「子どもが遊べるスペースや、縁側で食事ができるのも気に入っています」と住み心地をうれしそうに話した。