柏の葉でSMC研究開発拠点、始動 従業員1400人「世界の製造業支える」

 空気圧機器の世界トップシェアを誇る総合メーカー「SMC」(本社・東京)が、柏市の柏の葉地区に建設していた研究開発拠点「Japan Technical Center」(JTC)が完成し、4月3日、開所式があった。約1400人の研究者や従業員はすでに3月から働きだしており、今後、柏の葉から世界の製造業を支えていくという。

 SMCが開発・製造する空気圧の制御機器は、ロボットや工場の生産ライン、医療機器など、幅広い分野に欠かせない装置。身近なものとしては、バスのドアを開閉するエアシリンダーなどにも使われている。同社によると、空気圧機器の国内での販売シェアは62%、海外では36%と、トップシェアという。

 同社の研究開発拠点はこれまで、茨城県にある筑波技術センターだったが、業務拡大で手狭になり、柏の葉に新拠点を作ることにした。同社にはアメリカ、イギリス、ドイツ、中国にも技術センターがあり、その中核的な役割を担うという。この日の開所式で髙田芳樹社長は「海外の技術センターとクラウドでつながっており、柏の葉から世界の製造業を支えていきたい」と抱負を語った。

 JTCは、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」近くに建つ、5階建ての3棟から構成されている。延床面積は9万平方㍍。通常は一般市民が建物内に入ることはできないが、オープンハウスなどのイベントで一部公開するほか、約300席ある講堂を学会などに使ってもらうことも考えたいという。子どもたちが空気圧機器の技術に触れるようなイベントも検討し、髙田社長は「若い人たちに製造業のすばらしさをもっと発信したい」と話していた。

 また、夏には敷地内にクラフトビールも提供するカフェテリアをオープンする予定で、ビール製造に使っている同社の機器も見てもらえるようにするという。

 柏の葉には、東大や千葉大のキャンパスがあるほか、2027年には、再生医療の技術を持つ米国企業セラレスの日本法人「セラレス・ジャパン」の開発製造拠点と本社が、さらに日本製鋼所の研究開発拠点が開設する計画がある。

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