指定廃棄物解除の放射性焼却灰125㌧、保管場所から搬出 松戸市が2025年度分

 2011年の東京電力福島第一原発の事故による放射性物質で汚染された「指定廃棄物」を巡り、松戸市は基準値の8000ベクレルを下回った放射性焼却灰約125㌧を処分するため、3月末までに保管場所の旧クリーンセンターから搬出したことを明らかにした。指定廃棄物の処分は、千葉県内では初という。

 市廃棄物対策課によると、搬出先や処分業者は非公表という。理由は「業者や受け入れ先自治体から、安全に処理できる廃棄物であっても、風評被害が発生する恐れがあり、非公開を求められ、承諾した」と説明する。8000ベクレルを下回った指定廃棄物は、このほかにまだ約428㌧あり、26、27年度の2カ年で処分を進める方針。26年度の処分量などは、今後、国などと協議しながら決めていく。

 指定廃棄物は、原発事故で発生した1キロあたり8000ベクレルを超える焼却灰や汚泥など。国が長期管理施設で管理することになっているが、千葉県内では設置場所が決まらず、各自治体が一時保管したままになっている。

 松戸市には約944トンが市内の旧クリーンセンター(同市高柳新田)と和名ケ谷クリーンセンターで一時保管されていたが、このうち約553トンについては、自然減衰で放射能濃度が8000ベクレルを下回っていた。そこで松戸市は3年かけて処分する方針を決め、環境省は昨年10月に約125㌧について指定を解除した。解除によって、通常の廃棄物と同様の処分が可能になるという。

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