歌で想いを伝えたい――。野田市文化会館で2月1日、「のだ市民のど自慢」が開かれ、参加した36組が鍛えた歌声やパフォーマンスで会場を沸かせた。
市制施行75周年を記念し、市が「歌で健康に、元気に、そして人と人のつながりを深めよう」と開催。本家のNHKのど自慢と違って、歌の途中で鐘を鳴らさない、独自スタイルをとった。市民185組が応募、動画や録音での事前審査を通過した36組42人が文化会館のステージに立った。
トップバッターは杉野さん一家。両親と長男、三男の4人で舞台へ。当初は子ども4人で出場したようと考えたが、1組4人までで、二男、四男は市外在住で出場資格がないため、「両親を口説き落として参加した」と長男の大樹さん(31)。家族の仲の良さが伝わる息のあったハーモニーで「アイノカタチ」を披露した。
入江伯幸さん(54)は、父親の遺影を手に、娘の飯島涼葉さん(23)とステージへ。応募のころに父親が入院。「のど自慢のころには退院できるだろうから、会場に来てもらい、喜ばせたかった」。しかし、11月に他界した。「手紙~拝啓 十五の君へ~」を歌い終わった飯島さんは、「歌が好きだったので、天国で喜んでくれた」。
出場者は一般、シニア、小中高生の部門に分かれ、歌声を競った。シニア部門に参加した石塚一男さん、小沼時子さんは、幼馴染の84歳。「二輪草」の歌詞の「おまえ あなた」を「かずちゃん ときちゃん」に替えて歌った。小沼さんがカラオケを始めたのは2、3年前から。「歌うのは楽しい。第二の人生です」と笑顔をみせた。
小中高生部門に、はかま姿で登場したのは小学5年生の倉持明奈さん。大好きな石川さゆりの「飢餓海峡」を、こぶしをたっぷり効かせて歌い上げた。家族で何度も石川さゆりのコンサートに出かけ、この曲も生で聴いてきた。「さゆりさんは歌もうまいけど、表現力があるところも大好き」といい、将来は「さゆりさんのような歌手になりたい」と夢を語った。
このほか、ディズニー映画に登場するジーニーに扮したり、山本リンダの「狙い撃ち」を踊ったりする出場者もいて、小学1年生から94歳までが楽しいステージを次々とみせていた。最後に部門別の優勝、準優勝、特別賞を発表。優勝は一般が針ケ谷隆浩さん、シニア堀川初子さん、小中高生さりさんだった。
わが街の「のど自慢」、歌に想いと夢を乗せ 野田で36組がステージに


