
松戸市は水道料金を30年ぶりに値上げする方針を、11月21日に発表した。平均値上げ率は17・7%で、平均的な一般家庭の場合、月594円の値上げになるという。値上げ条例案を12月1日開会の12月市議会に提出し、可決されれば、来年4月1日から値上げする。
同市の水道料金は1996年から据え置かれ、現状のままでは26年度には赤字に転落することが明らかになった。そのため市水道事業運営審議会は10月、平均17・7%の値上げを答申していた。
この値上げで、平均的な一般家庭が1カ月に20立方㍍を使用した場合、料金は現在の2,761円から3,355円に594円値上げされる。
21日の定例記者会見で松戸隆政市長は「現状のままでは施設の老朽化や耐震化への計画的な対応が困難。市民生活に必要不可欠なライフラインとして、将来にわたり安定供給できるようにするため、やむを得ず水道料金を引き上げることにした」と説明した。
市水道部によると、この値上げで5年間は黒字が続く見通しという。その後、赤字に転じるようであれば再度、料金について検討するとしている。



